オプションの売りと買いには、2つの異なる取引戦略が要求されます。オプション取引を始める前に、この2つを比較してみましょう。
主な違いは以下の通りです。
権利と義務
オプションとは、あらかじめ決められた価格および日付で原資産を売買する権利を買い手に与える、デリバティブ契約の一形態です。将来において行使することの出来るこの権利を得るためには、つまりオプションの利益を得るために、買い手はプレミアムを支払ってコールオプションまたはプットオプションを所有します。
オプションの売り手は、買い手がそのオプションを行使すると、原資産を買い手から購入、または買い手に売却する義務があり、売り手にとっては損となる場合もあります。しかし、売り手は買い手からプレミアムを受け取ります。
通常、オプションの価格をプレミアムといいます。オプションの買い手が権利を手にする価格であり、売り手が実行する義務のある価格です。
利益と損失
オプションの買い手および売り手の損益が最大となる詳細は以下の通りです。
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上記の図から、オプションの買い手の最大損失は支払ったプレミアムの価格であり、売り手の最大利益は支払われたプレミアムであることが分かります。そのため、オプションの買いによる取引戦略には、リスクを限定しながら利益を無限に得られるという利点があります。
損益計算
オプションの有効期期限が切れる時、買い手および売り手のオプションの損益は以下の通りです。
買い手:実現利益 − プレミアム
売り手:プレミアム − 実現損失
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オプション取引では、Bybit規定の取引手数料および受渡し手数料を差し引いた損益が、買い手および売り手の実際の損益です。
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注意:
— 1契約における取引手数料および受渡し手数料は、オプション価格の12.5%を超えることはありません。
— 強制決済には、0.2%の手数料がかかります。
各手数料計算についてさらに詳しくは、こちらをご確認ください。
必要とされる維持証拠金
オプションの買い:維持証拠金は必要ありません。オプションの買い手はプレミアムを支払う必要があり、オプションを行使する権利を保有しますが、義務ではありません。
オプションの売り:維持証拠金が必要です。オプションの売りには、そのオプションが行使された際に売り手がその義務を確実に果たせるよう、維持証拠金を必要とします。
現在、オプションの売りに必要な証拠金は、オプション原資産価格のおよそ10%~15%です。
さらに詳しくは、初期マージン及び維持証拠金の計算(オプション)をご参照ください。
上記で述べた必要とされる証拠金の規則は、「通常マージンモード」に基づいており、「ポートフォリオマージンモード」では異なります。「ポートフォリオマージンモード」における証拠金の計算については、こちらをご参照ください。